厳選!人気の居酒屋
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一人十色になる一方、同時に新しい十人一色の時代も始まっている。
かつての十人一色は経済がまだ十分に発達せず、業態も少なく、需要が供給より多い結果起こったことだ。
しかし、現在の十人一色は経済が発達し供給が需要より多い時代が長くつづいた結果起こっているものだ。
つまり、お客の目や舌が肥えた結果生じているものだ。
かつての十人一色は受身だったが、現在の十人一色は主体的な対応の結果である。
一人十色に対応する形で外食でもさまざまな業態が発生し、一つの業態がさらに分化し、さまざまな地域に出店し、さまざまな商品を世に送り出してきた。
しかし、目や舌の肥えた客はすぐれた業種や業態、地域、店舗、商品しか選ばない。
価格についてもシビアだ。
そして個性も明確でなければならない。
ところが、そういったニーズに対応できる業種、業態、地域、チェーン店、商品は少ない。
そのため、お客の利用先が特定のところに集中する。
逆の業種、業態、地域、チェーン店、商品には客がよりつかなくなる。
一人十色のニーズ十人一色のニーズこの共存がいま外食産業を大きく変貌させているのだ。
一人十色のニーズが多様さをよび込む一方、十人一色のニーズがその多様さを許さず厳しく取捨選択していく。
それを繰り返す。
こういった不安定な、だが、きわめてダイナミックな状態が外食産業で現出しているのだ。
このようなダイナミズムが働いている状態では中途半端な業種、業態、チェーン、地域、商品はどんどん脱落してゆく。
個性が明確でニーズにもキチンと対応しているものは加速度的に発展し、どんどん分化してゆく。
しかも、そのお客のニーズはさらに多様に変化し、それでいながら十人一色の対応をするから、その変化についていく必要がある。
行住座臥変化、行住座臥流行とMレストランが海上コンテナを使ってテイクアウト中心の小型店を実験的に出店しているのもそういった対応の一つだ。
M製菓の子会社であるMレストランがチェーン店のMの営業権をJに譲渡したのは、このダイナミックな現状についてゆけなくなったからだ。
93年3月期以降、4期連続で売上を減らしてきた。
それでも年商45億円で数億円の営業利益をあげていた。
それを手放すのは今後の成長が見込めなかったからである。
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